南小国の自然と文化

阿蘇の豊かな自然

清らかな水と千年つづく草原

喫茶竹の熊は、阿蘇北外輪山の麓に位置する熊本県・南小国町にあります。
阿蘇山周辺は数多くの水源があることでも知られ、町の東端にある瀬の本高原は、熊本・大分・福岡・佐賀の四県にまたがる九州一の河川である筑後川の源流域です。
自然に囲まれたのどかな南小国の町には、美しい水源から湧き出た清らかな水が人々の暮らしの間を流れています。

阿蘇の人々は古来より自然と共に生きてきました。
そうした営みを象徴する行事が、毎年初春に行なわれる野焼きです。
野焼きは人々が草原を守るためにおよそ千年もの間この土地で受け継がれ、瞬く間に燃え広がる炎で一面真っ黒になった山肌は、初夏になると緑の輝く美しい草原に生まれ変わります。

大地が育んだ文化

地熱による温泉と豊穣を願う神楽

南小国町には、豊かな自然だけでなくこの土地ならではの魅力的な文化も根付いています。
雄大な阿蘇北外輪山の麓に位置する南小国は、火山の恩恵を受け古くから湯の町としても親しまれてきました。
竹の熊の近隣だけでも、満願寺温泉・田の原温泉・黒川温泉・白川温泉と多くの温泉地があり、老若男女の観光客が湯あみのためにこの町を訪れます。

隣接する大分県・竹田市から伝わったとされる吉原岩戸神楽は、国の無形民俗文化財にも指定されたこの地域で130年以上続く伝統芸能です。
毎年秋に吉原大神宮で開かれる例大祭や地域の催しにおいて、五穀豊穣と集落の安全を願いこの神楽が奉納されています。
竹の熊の上棟式は吉原神楽をお招きし、地域の子どもたちや国内外のお客さまと共に盛大に行なわれました。